めっちゃ面白かったし、FF14がこの10年で継承したいと思ったことと次の10年で進みたい路をバッチリ提示できたと思いました。
本編の構成的にも2部構成に近いのでストーリー方面に関しては前半後半に分けて良かったよねってポイントを列挙します。その後にチクチクした感じの内容をまとめていきます。
前半パート、率直に言って紅蓮のリベンジっすか?思いましたよね。ウクラマトの情報を出た段階でも思ったし、やっていても感じていました。
ウクラマトの造形はナチュラルボーンで、王の風格を持っており、結果的に振り返ってみると素質に関しては本編開始時点でかなり完成していた印象でした。前半パートで「知る」ことによる暁面々の教えと父の偉大さを知ったら後は1人で動き出しましたからね。ロスガルの女性という出で立ち的にも、そんな違和感ないなぁといったキャラ付け。
そんなわけで地域について学んでリーダーとして磨き上げるといった部分は紅蓮って感じですね。石集めだったからジムバッチ集めだし、王がテーマでもあったのでライドウォッチ集めですか?って思っていました。
ただ同時に新生のリベンジ、リメイクとも言える側面もあるなぁと考えています。
トラル大陸の状況は、黄金時点のエオルゼアにかなり近いと考えています。エオルゼアは国が分かれていますが、お互いに国はまとまっており、異種族間の交流も進んでいます。後半に侵略されることになりましたが、外敵と言える存在もいません。
むしろ亜人がトップに立ち、世代交代まで進んでいるので、トラルのほうが先の段階に行っているまでありますね。
エオルゼアとトラルは異なるものであると本編でも語られていますが、トラルを冒険することは、今のエオルゼアを冒険することに似た側面もあるのではないでしょうか。おそらく今のエオルゼアを舞台に新生を行うと、黄金のような感じで旅ができるのでは?と感じます(継承の儀についてはさておき)
前半パートで知ることと冒険を提示したのは、新生と紅蓮の焼き直しでありながら、FF14がこれまでの10年で継承したいことや大切にしたい哲学を示していると感じました。
後半パート、漆黒とか暁月の系統を感じたなぁって感じです。荒野パートは、エルピス直前のこれからどうなるんだ!?みたいな状況のリセットを感じましたし、アレクサンドリアの話は古代人のエピソードを思い起こすところがありました。
吉田から「今回は二部構成のチャレンジをしました」と聞いたとき、「本当か?」と思いましたが、実際にプレイしていると「7.0はまだ終わってないのでは?」と感じました。楽譜までもらっているし。
スフェーンのキャラ造形もFF14らしかぬ感じの味付けで驚いたところもあります。前半の王子連中なんてゴリッゴリのFF14味なのにね。
結構FF14のキャラって方向性は違えどガンギマリしている覚悟を持っているのですが、スフェーンは最終的には腹くくったとはいえ、覚悟がない側の人間だったんですよ。
最終的にやっていることは略奪なのも、北南米がモチーフと考えたらわりと王道だなといった感じです。永久人を諦めたり、トラルとの対話もできず、略奪に走ったのは、個人的には「奪えば全部」みを感じてゲームやりながら笑っていました。FF14のレジライはわりといい感じのイケオジだったのに、ラスボスが代わりにレジライやっていたよ……
https://x.com/gerogero00001/status/1675426846517886976
前半パートで王様パワーレベリングとも言える速度で完成されていったウクラマトも、別の王様であるゾラージャとスフェーンを通じて覚悟や行動を出していくことになります。いやぁもうx.3でやる話とかじゃないのこれ!?とはいえ、王様たるもの有事でやらないとって部分もあるので一気に実践まで見せるスタイルはいいですよね。
他にも、クルルとエレンヴィルのドラマもクライマックスを迎えた最終エリア良かったですよね。最終エリアに限らずですけども、今回の黄金はとにかくビジュアルが最高でした。前半の旅って感じのビジュアルでワクワクしたし、最終エリアはグラフィックアップデートでできることを最大限でやってやろうぜウキウキしていたんだろうなぁって。いやそうじゃないと自動草お披露目展みたいなスペース作らないよ。